社会

【詳しく】新必修科目「情報1」「公共」 その内容とは?

新たな必修科目の「情報1」や「公共」。
プログラミングや主権者教育などが特徴だということですが、教科書はどんな内容なのか詳しく見てみます。

新必修科目「情報1」

新しい学習指導要領で科目が刷新される「情報」では新たに必修化された「情報1」の教科書が6社から12点申請され、いずれも合格しました。
現在の「情報」は
▽情報モラルなど知識が中心の「社会と情報」と
▽プログラミングも手厚く扱う「情報の科学」の
どちらかを選択することになっていて、プログラミングを学ぶ生徒はおよそ2割となっています。

新たな学習指導要領では「情報1」と「情報2」に再編され、このうち「情報1」は新たに必修化されプログラミングやデータ活用を文系理系を問わずすべての生徒が本格的に学ぶようになります。

「情報1」 教科書のポイントは?

今回合格した教科書では、プログラミングの単元でコンピューターが得意とする繰り返し計算を使ってプログラムを作成する実習など実践的な内容が盛り込まれています。
また、データ活用の単元ではネット通販の購入履歴やスマホの閲覧履歴などビッグデータの活用が社会に欠かせなくなっている現状などが紹介されています。
さらに、社会にあるさまざまな情報をわかりやすく伝える手法として表やグラフのほかトイレや非常口などに使われる「ピクトグラム」いう絵文字のマークの活用など情報デザインの単元も設けられていました。

このほか「ネットリテラシー」もすべての教科書で扱われ「フェイクニュース」や「ファクトチェック」について触れる教科書も多くありました。

「情報1」 先行授業の高校では…

東京都立町田高校では先行して「情報1」の内容を取り入れた授業を行っていて、すべての1年生がプログラミングを学んでいます。
生徒たちは
▽コンピューターが処理する計算の特性を学んだうえで
▽実際に動かすためのプログラムのコードの書き方を習得してきたということで
今月下旬の授業で1年間の成果が発表されました。
それぞれの生徒が自分でコードを書いた作品を披露し合い、キーボードで数字を入力すると
▽大吉や凶などが表示されるおみくじをイメージした作品や
▽ラッキーカラーを表示する占いをイメージしたものなどが見られました。

授業を受けてきた男子生徒は「やり直したり調べたりして大変でしたが思いついたコードでちゃんと動くとうれしいし、達成感もありました」と話していました。
小原格 指導教諭
「『情報』の科目はただコンピューターやプログラミングの機能を学ぶのではなく、目的の達成に何が必要でどう組み立てればよいのかを論理的に考える力を身につけることが重要になる。コンピューターやAIがどんなに進歩しても最終的に意思決定をするのは人間。新しい教科書にはプログラミングを通して自分で問題解決ができるよう上手に誘導する内容であることを期待したい」

新必修科目「公共」

「現代社会」の廃止に伴い新たな必修科目として設けられた「公共」の教科書が8社から12点申請され、いずれも合格しました。
新しい学習指導要領で必修科目となった「公共」は社会に参画する際に必要になる知識や現状を理解したうえで、実際の社会の課題と向き合い解決する力を身につけることを目指しています。

選挙権年齢や成人年齢の18歳への引き下げを踏まえ、高校生にとって政治や社会がより身近になることを背景に主権者教育も一つの柱となっています。

「公共」 教科書のポイントは?

今回、多くの教科書で現実社会の課題を検討したり生徒どうしで議論したりするための工夫が充実しています。

▽この中では各国の労働をめぐるデータから「ワークライフバランス」をどう実現すべきか生徒自身に考えさせたり
▽生命倫理の観点から「安楽死や尊厳死を認めるべきか」と題して話し合わせたりする内容も盛り込まれています。
また、18歳で選挙権を持つことを踏まえ実際の投票を意識した内容も重視されています。

▽例えば初の「非自民」となった7党1会派の連立による「細川内閣」と自民党と公明党の連立による安倍内閣、それにイギリスやドイツの例を紹介しながら生徒自身にどのような政権の在り方が望ましいか考えさせるページもあります。

「公共」 教科書作成の会社 ねらいは?

新たに設けられた必修科目「公共」の教科書を作った都内の教科書会社は、40年続いた「現代社会」にはなかったような思考力を養う内容や議論を促す構成を目指したといいます。
教科書にはシミュレーションを通じて参加型の授業を行いやすいよう組まれたページが設けられ、選挙権年齢が18歳に引き下げられたのに伴い模擬選挙を体験できるよう紹介しています。
この中では、実際に投票するまでの意思決定の流れがイメージできるように
▽報道や街頭演説などを通じて争点を知ることや
▽政策を比較するための正確な情報収集が必要だとして
2017年の衆議院選挙の際に実際に使われた政党のマニフェストや実際の新聞の紙面を掲載するなどしています。
また、請願に関するページでは意見や要望を議会や行政に届ける重要な手段の1つだとして
▽インタビュー調査などを通して地域の課題を見つけることや
▽話し合いをもとに請願書をどうまとめるかなど
“模擬請願”の機会を通じて生徒たちが具体的な行動に移しやすいよう手順が示されています。
東京書籍 高校社会第一編集長 三光穣さん
「社会にどのように関わっていくか意識できるよう多様な意見の中で話し合いを重ねていくことが公共の目指すところだと思い、どういった視点を提示しどのように考えてもらうかなどかなりの時間をかけて検討した。学習を通して知識を学ぶとともに思考し、具体的な課題に関して自分の考えを育んでほしい」

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