インド ヒンズー教の祭り「ホーリー」でコロナ感染拡大に懸念

新型コロナウイルスの感染が再び拡大しているインドで29日、ヒンズー教の伝統の祭りに大勢の人が集まり、さらなる感染拡大に懸念が出ています。

新型コロナウイルスの感染者の数が世界で3番目に多いインドでは、29日、新たに6万8000人余りの感染者が確認されるなど、このところ感染が再び拡大しています。

こうした中、29日、色のついた水などをかけあって春の訪れを祝うヒンズー教の伝統の祭り「ホーリー」が行われました。
北部のウッタルプラデシュ州では、大勢の人が集まるのを控えるよう呼びかけられていましたが、寺院にはたくさんの人が集まり、赤や緑など鮮やかな色のついた粉や水をかけあったあと、神に祈りをささげていました。

参加した男性は「感染者の増加がとても怖いのでふだんは規制に従っていますが、きょうだけは神に祈る日で例外です」と話していました。

各地の祭りでは、感染対策が十分に守られないケースも多いということで、さらなる感染の拡大に懸念が出ています。