聖火リレー 栃木県2日目 世界遺産の日光東照宮など巡る

東京オリンピックの聖火リレーは、栃木県内2日目の29日、各地で感染対策がとられる中、世界遺産の日光東照宮などを巡っています。

栃木県内での聖火リレーは2日目の29日、那須町で出発式が行われたあと、栃木県出身のお笑いタレント「U字工事」の益子卓郎さんのトーチに聖火がともされて出発しました。

組織委員会は、28日に沿道に多くの観客が詰めかけて、一部で密集が起きたとして感染対策などを徹底する方針で、那須町の沿道では大きな声を出さずに応援できるよう、うちわが配られ、訪れた人はうちわを振ってランナーを応援していました。

このあと、壬生町では辞退者の代わりに急きょランナーに選ばれた研修医の女性が勤務している大学病院の前を走りました。

沿道で見守った病院関係者の女性は「オリンピックを無事に開催できるように、地域の病院として今後も頑張りたい」と話していました。
また、日光市では世界遺産に登録されている日光東照宮の境内をランナーが走り、国宝の陽明門の前で聖火の引き継ぎが行われました。

聖火リレーは、このあと順調に進めば、午後8時ごろに宇都宮市の栃木県庁でゴールして、県内すべての日程を終える予定です。

急きょランナーに選ばれた研修医

栃木県壬生町を走った渡辺はるかさん(29)は、町内にある獨協医科大学病院の救急救命センターで働く研修医です。

去年、聖火ランナーに応募した際は選ばれませんでしたが、2月に県内を走る予定だったランナーに辞退者が出たため、急きょ、代わりのランナーに選ばれました。

渡辺さんが働く医療現場では、新型コロナウイルスの感染拡大が通常の診療などに影響を及ぼしているということですが、渡辺さんは困難な状況の中で聖火リレーや大会を成功させることが多くの人の希望になると考えています。

渡辺さんは29日に、大学病院の前のルートで病院関係者が応援するなか笑顔で手を振りながら走りました。

沿道で見守った関係者の女性は「病院の代表として走ってくれて、とても誇らしい。オリンピックを無事開催できるように地域の病院として頑張ろうという気持ちになりました」と話していました。

走り終えた渡辺さんは「沿道には地域の方がたくさんいて、聖火を見て皆さん楽しそうだったので、一つ希望になったと思う。これからも感謝の気持ちを忘れずに、医師として頑張っていきたい」と話していました。