“宣言”解除から1週間 人出・飲食店の来客数は?

首都圏の1都3県の緊急事態宣言が解除されて1週間目となった28日、東京、埼玉、千葉、神奈川では、日中の人出が前の4週間の休日の平均と比べて減少しました。

一方、飲食店を利用した人は、前の週に比べて4割増加し、特に夜の時間帯の利用が大幅に伸びています。

NHKは、IT関連企業の「Agoop」が利用者の許可を得て個人が特定されない形で集めた携帯電話の位置情報のデータを使って、全国の主な地点の人の数を分析しました。

分析した時間は
・日中が午前6時から午後6時まで
・夜間が午後6時から翌日の午前0時までです。

日中の人出は?

それによりますと、首都圏の1都3県の緊急事態宣言が解除されて1週間目となった28日、東京、埼玉、千葉、神奈川では、日中の主な地点の人出が前の4週間の土日・祝日の平均と比べて

(減少した地点)
▽千葉駅付近で24%、
▽横浜駅付近で11%、
▽渋谷スクランブル交差点付近で10%、
▽大宮駅付近で8%、
▽東京駅付近で3%それぞれ減少しました。
全国では
▽仙台駅付近と宇都宮駅付近で14%、
▽札幌駅付近で11%減少しました。

(増加した地点)
一方で
▽岐阜駅付近は28%、
▽京都駅付近は25%、
▽名古屋駅付近は24%、
▽博多駅付近は12%、
▽神戸市の三ノ宮駅付近と広島駅付近は9%、
▽大阪梅田駅付近は8%、
▽松山市駅付近は5%増加しました。

夜間の人出は?

夜間の人出は前の4週間の休日平均と比べて首都圏の1都3県では

(減少した地点)
▽千葉駅付近で34%、
▽渋谷スクランブル交差点付近で12%減少しました。

(増加した地点・1都3県)
一方、
▽東京駅付近では16%、
▽横浜駅付近で2%、
▽大宮駅付近で1%増えました。

全国では
(減少した地点)
▽松山市駅付近で14%、
▽札幌駅付近と岐阜駅付近で9%、
▽神戸市の三ノ宮駅付近で1%減少した一方、

(増加した地点)
▽広島駅付近で30%、
▽名古屋駅付近で28%、
▽博多駅付近で20%、
▽宇都宮駅付近と京都駅付近で16%、
▽仙台駅付近で14%、
▽大阪梅田駅付近で4%増加しました。

【首都圏の1都3県】飲食店 夜の時間帯の利用が大幅伸びる

首都圏の1都3県で、緊急事態宣言が解除されてから、28日までの1週間に飲食店を利用した人は、前の週に比べて4割増加し、特に夜の時間帯の利用が大幅に伸びたという民間の調査結果がまとまりました。

飲食店に予約や顧客管理のシステムを提供する東京のIT企業「トレタ」は、首都圏の1都3県のおよそ3000店の来店客数などを調べています。

それによりますと、28日までの1週間の来店客数は前の週と比べて40.8%増加しました。

時間帯別では客数が最も多かった
▽「午後5時から午後8時まで」が65.4%、
▽「午後8時から翌日の午前0時まで」が81.4%それぞれ増加し、
営業時間の短縮要請が午後9時までに1時間繰り下げられたことを背景に夜の時間帯の来店客が大幅に伸びました。

また日中の
▽「午前11時から午後3時まで」が13.8%、
▽「午後3時から午後5時まで」が0.9%それぞれ増加し、
すべての時間帯で前の週より増えました。

利用人数は「4人以下」が大半

利用の人数別の内訳を見ると「4人以下の利用」が77.3%で大半を占めましたが、「5人以上の利用」も22.6%あり前の週に比べておよそ4ポイント増えました。

調査した会社は「感染者数が下げ止まりしていることが客の動向にどのような影響を与えるか注意して見ていきたい」としています。