米ニュージャージー州の大学 対面授業受講 ワクチン接種必須に

新型コロナウイルスワクチンの接種が進むアメリカで、東部ニュージャージー州の大学が、秋の新学期から対面での授業を受ける学生はワクチンの接種を必須とする方針を発表し、ほかの大学が今後、同様の対応をとるかに関心が集まっています。

およそ7万人の学生が在籍するニュージャージー州の州立大学ラトガース大学は今月26日、対面での授業を受けるためには新型コロナウイルスワクチンの接種を必須とすると発表しました。

大学は健康や宗教上の理由で接種できない場合は例外を設けるとしているほか、オンラインで授業を受ける学生は対象外としています。

アメリカでは去年の秋、対面授業を再開した複数の大学で感染の拡大が報告されました。

このため、大学によっては対面とオンラインの授業を組み合わせたり、定期的にウイルスの検査をしたりと感染対策をとってきましたが、学生からは完全な対面授業の再開を求める声が強まっています。

地元メディアは、アメリカの主要な大学で新型コロナウイルスワクチンの接種を必須とするのは初めてだと伝えていて、ほかの複数の大学でも事実上の義務化を検討していると伝えられています。

バイデン大統領は、ことし5月までに優先順位に関係なく、すべての人がワクチンの接種を受けられるようにするという目標を掲げていて、若い世代にも接種が拡大する見通しとなっています。