東京都 新型コロナ 234人感染確認 “増加ペースが加速”

東京都内では29日、新たに234人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、1週間前の同じ曜日を10日連続で上回りました。
7日間平均はこの1週間でおよそ50人増えていて、都の担当者は「増加ペースが加速している」として強い警戒感を示しています。

東京都は29日、都内で新たに10代から100歳以上までの男女合わせて234人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1週間前の月曜日より47人増えていて、今月、月曜日で200人を上回るのは初めてです。

また、1週間前の同じ曜日を上回るのは10日連続です。

29日までの7日間平均は357.7人で、前の週の118.1%となりました。

7日間平均が前の週から増加するのは17日連続で、増加傾向が続いています。

さらに、7日間平均は今月8日は253.4人でしたが、2週間後の今月22日は302.9人で、およそ50人増えました。

さらに1週間後の29日は357.7人で、2週間の半分の1週間でおよそ50人増えました。

都の担当者は「7日間平均の増加ペースが加速している。緊急事態宣言の解除後、人の流れは明らかに増えていて感染確認も増えている。解除後に感染した人が今週の後半にかけて報告される可能性がある」として強い警戒感を示しています。

29日の234人の年代別は
▽10歳未満が5人
▽10代が13人
▽20代が54人
▽30代が31人
▽40代が36人
▽50代が31人
▽60代が18人
▽70代が21人
▽80代が17人
▽90代が6人
▽100歳以上が2人です。

東京都の感染者 12万人超える

29日の234人のうち、およそ46%にあたる107人はこれまでのところ感染経路がわかっていません。

感染経路がわかっている濃厚接触者の内訳は、「家庭内」が最も多く51人、次いで「施設内」が43人、「職場内」が15人、「会食」が6人などとなっています。

このうち「施設内」では、8つの医療機関で患者と職員合わせて22人、11の高齢者施設で利用者と職員合わせて17人の感染が確認されました。

また、「会食」では、70代の女性が、会食した高齢者2人に感染させたケースも報告されています。

この70代の女性はもともとカラオケで感染したということです。

これで都内で感染が確認されたのは合わせて12万人を超えて、12万208人になりました。

一方、29日時点で入院している人は、28日より17人増えて1436人でした。

「現在確保している病床に占める割合」は28.4%です。
(1436人÷5048床)。

都の基準で集計した29日時点の重症の患者は28日より1人減って40人で、重症患者用の病床の12.0%を使用しています。
(40人÷332床)

また、都は、感染が確認された40代から90代の男女12人が死亡したことを明らかにしました。

このうち、医療機関での感染が5人、高齢者施設での感染が1人でした。

これで都内で死亡した人は合わせて1737人になりました。