スエズ運河 コンテナ船座礁 管理当局 通航の再開めど明言せず

海上交通の要衝、エジプトのスエズ運河で、愛媛県の会社が所有する大型のコンテナ船が座礁し、運河が通れなくなっている問題で現地の管理当局は、座礁後、初めてとなる会見を開き、船を動かすための作業は進んでいるとする一方、通航が再開できるめどについては明言しませんでした。

エジプトのスエズ運河では、23日、愛媛県の正栄汽船が所有し台湾の会社が運航する大型のコンテナ船が座礁して運河がふさがれた状態になり、ほかの船が通航できなくなっています。

運河を管理するスエズ運河庁は、27日午後、座礁後、初めてとなる会見を開き、船を動かすために干潮時に土砂を取り除いて、満潮時にタグボートでけん引するための作業を進めていることを明らかにしました。

会見の中でオサマ・ラビア長官は「3日目の作業で前向きな結果が得られ、コンテナ船は南に0.4度動いた」と述べ、当面はこの方法で作業を続ける考えを示しました。

一方で、作業が完了する時期については明言を避け、この方法が行き詰まった場合、船の重量を減らすため積み荷のコンテナを降ろす可能性があると説明しました。

また、座礁の原因については強風だけではないと指摘し、技術的、もしくは人為的なミスが主要な原因になった可能性があるとして、「今後の調査で明らかになる」と述べました。

運河の中や周辺で待機している船の数は321隻にのぼっているということで、物流への影響が深刻化することが懸念されます。