新型コロナ 検疫所施設で宿泊療養中の女性が死亡

今月、エジプトから入国した際、新型コロナウイルスへの感染が確認されていた50代の女性が、検疫所の宿泊施設で死亡しているのが見つかり、厚生労働省が詳しいいきさつを調べています。

死亡したのは広島県に住む50代の女性です。

厚生労働省によりますと、女性は、今月16日にエジプトから成田空港に到着し、検疫所での検査で新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。

女性は、厚生労働省の求めに応じて、検疫所が用意した宿泊施設で療養していましたが、27日午前、部屋で死亡しているのが見つかったということです。

入国の翌日から3日間は発熱が見られましたが、その後は症状がなく、26日の夕方、スマートフォンを使って健康状態を確認した際も異常はなかったということです。

27日朝になって連絡が取れなくなったため、職員が部屋を訪問したところ、女性がベッドの上で倒れているのが見つかったということです。

死因は現時点では不明で、基礎疾患があったかは明らかにできないとしています。

検疫で感染が確認された人が、宿泊施設で療養中に死亡したのは初めてで、厚生労働省が詳しい、いきさつを調べています。