山形 県独自の緊急事態宣言で営業の時短要請始まる 新型コロナ

新型コロナウイルスの感染が急速に拡大し、山形県独自の緊急事態宣言が出されている山形市内では、27日から酒類を提供する飲食店などへの営業時間の短縮要請が始まりました。

それによりますと、期間は来月11日までで、対象は接待を伴う飲食店やカラオケ店を含む酒類を提供する飲食店およそ1200の店舗で、営業時間を午前5時から午後9時までにするよう要請しています。

夕方から夜にかけてにぎわうJR山形駅近くの繁華街は、シャッターを閉めている店も多く閑散としていました。

訪れていた男子大学生は「営業時間短縮はしかたないですが、友人と飲みに行く機会も少ないので早く短縮期間が終わってほしい」と話していました。
また、市内にある鶏肉料理店では、営業時間を通常より2、3時間短縮しました。

店には早めの夕食を食べにきたり、テイクアウト商品を受け取りに来る人の姿がみられました。

独自の緊急事態宣言が出される前の先週と比べ、店の売り上げは半減しているということです。

「がブリチキン。山形駅前店」の小屋嘉晃さん(41)は「感染が広がっている中ではやむを得ないです。経営的には痛いですが我慢するしかないです」と話していました。

新規感染者の急増を受けて、山形県などは27日新たに寒河江市にも県独自の緊急事態宣言を拡大しました。

寒河江市との往来は可能なかぎり控えるよう呼びかけています。

また、県は今月30日からは、飲食店の営業時間を午前5時から午後9時までに短縮するよう要請することにしています。