東京都 新型コロナ 新たに430人感染確認 増加傾向続く

東京都では27日、新たに430人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、1週間前の同じ曜日を8日連続で上回り、増加傾向が続いています。

都の担当者は「今後さらに増える可能性が懸念される。感染対策を改めて徹底してほしい」と話しています。

7日間平均 前週の114.8%

東京都は27日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて430人が、新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1週間前の土曜日と比べて88人増えています。

1週間前の同じ曜日を上回るのは8日連続です。

27日までの7日間平均は342.9人で、前の週の114.8%となりました。

前の週から増えるのは15日連続で、増加傾向が続いています。

都の担当者は「緊急事態宣言が解除され、感染者は今後さらに増える可能性が懸念される。人との接触や不要不急の外出を控えるなど基本的な感染対策を改めて徹底してほしい」と話しています。

16人が死亡

27日の430人の年代別は
▼10歳未満が17人
▼10代が28人
▼20代が107人
▼30代が74人
▼40代が56人
▼50代が54人
▼60代が32人
▼70代が35人
▼80代が17人
▼90代が10人です。

27日の430人のうち、およそ53%にあたる227人は、これまでのところ感染経路がわかっていません。

感染経路がわかっている濃厚接触者の内訳は、「家庭内」が最も多く104人、次いで「施設内」が33人、「職場内」が26人、「会食」が8人などとなっています。

このうち「施設内」では、8つの高齢者施設で、利用者と職員合わせて15人、さらに8つの医療機関で、患者と職員合わせて12人の感染が確認されました。

これで都内で感染が確認されたのは、合わせて11万9661人になりました。

一方、27日の時点で入院している人は、26日より38人増えて1437人でした。

「現在確保している病床に占める割合」は、28.5%です。

都の基準で集計した27日時点の重症の患者は、26日より1人減って44人で、重症患者用の病床の13.3%を使用しています。

また、都は、感染が確認された60代から90代の男女合わせて16人が死亡したことを明らかにしました。

16人のうち13人は、感染経路がわかっていて、医療機関と高齢者施設がそれぞれ5人、家庭内が3人だったということです。

これで都内で死亡した人は、合わせて1705人になりました。