EU 新型コロナワクチン 2か所の工場で製造を新たに承認

EU=ヨーロッパ連合の医薬品規制当局は域内の2か所の工場で新型コロナウイルスのワクチンを製造することを新たに承認しました。早期の供給量の増加につながるかが焦点になります。

EUの医薬品規制当局のEMA=ヨーロッパ医薬品庁は26日、オランダとドイツにある2つの既存の工場での新型コロナウイルスワクチンの製造を新たに承認したと発表しました。

それぞれ、アストラゼネカなどが開発したワクチンと、ファイザーとドイツのビオンテックが開発したワクチンが製造されるということです。

この発表にあわせてビオンテックも声明を出し「工場が完全に稼働すれば年間10億回分のワクチンを生産する能力がある」としています。

EUは夏までに成人の7割がワクチンを接種することを目標に掲げていますが、供給の遅れからこれまでに接種した人は1割程度にとどまっていて、ワクチンの輸出管理の強化に乗り出す事態となっています。

EUで保健政策を担当するキリアキデス委員は「EMAの承認はワクチンの生産能力を高めるものだ」とツイッターに投稿し、歓迎しました。

それぞれの工場での具体的な製造開始の時期は明らかにされておらず、早期のワクチン供給の増加につながるかが焦点になります。