仏 PCR検査で検出されにくい変異ウイルス見つかる 219人感染か

フランス西部で3月、通常のPCR検査で検出されにくい変異ウイルスが見つかったことについて、保健当局は、これまでに13人の感染が確認され、200人を超える人に感染の疑いがあることを明らかにしました。今のところ、ほかの地域への広がりは確認されていないということで、詳しい調査を続けています。

この変異ウイルスは、フランス西部ブルターニュ地方の病院で、3月、8人の患者から見つかりました。

通常のPCR検査の結果は1人を除いて陰性で、血液や呼吸器のより詳しい検査で感染が確認されたことから、フランスの保健当局は、通常の検査では検出されにくい特徴があるとしています。

保健当局は26日、記者会見し、これまでに13人がこの変異ウイルスに感染し、219人に感染の疑いがあることを明らかにしました。

いずれも最初に感染が確認された病院の患者などで、別の地域への広がりは見つかっていないとしています。

また、従来のウイルスと比べて感染力が強いかどうかや重症化しやすいかどうかなどについては調査中だとしています。

フランスでは、イギリスで最初に確認された変異ウイルスが新たな感染の8割近くを占めるほどに広がっていて、政府は、今回の変異ウイルスについても、全国的な調査を行うことにしています。