高梨沙羅 歴代最多109回の表彰台 スキージャンプ W杯

スキージャンプ女子のワールドカップは、個人の12戦目が行われ、日本のエース、高梨沙羅選手が2位に入り、男女を通じて歴代最多を更新する通算109回目の表彰台に立ちました。

スキージャンプ女子のワールドカップは26日、ロシアでヒルサイズ102メートルのノーマルヒルで行われました。

日本勢は、今シーズン3勝を挙げてここまで6試合連続の表彰台に立ち4シーズンぶりの総合優勝を目指す高梨選手など5人が出場しました。

高梨選手は1回目、ジャンプに不利な追い風でヨーロッパの強豪選手が飛距離を伸ばせない中、94メートル50をマークし、トップと12.7ポイント差の2位につけました。

2回目も94メートル50を飛んで大きなジャンプを2本そろえ、合計ポイント234.8で7試合連続の表彰台となる2位に入りました。

高梨選手はこれで通算109回目の表彰台で、男女を通じて歴代最多となるフィンランドのヤンネ・アホネンさんが持つ記録を更新しました。

高梨選手は「まさかここのジャンプ台で表彰台に乗れるとは思っていなかった。予選でも苦しいジャンプが続いていたので試合に合わせられたことが成長できたところだし自信にしてもいいと思った」と話していました。

丸山希選手は1回目で94メートルを飛んで3位につけましたが、2回目で飛距離を伸ばすことができず、自己最高の4位に入りました。

このほか日本勢は、▼伊藤有希選手が9位、▼勢藤優花選手が20位、▼岩渕香里選手は23位でした。

優勝はオーストリアのマリタ・クラマー選手でした。

驚異的なスピード 前人未到の記録達成

高梨沙羅選手は、2011年ー2012年シーズンからワールドカップに参戦して10シーズン目、通算157戦目で男女を通じての表彰台記録を更新しました。

出場したワールドカップのうち実に70%の割合で表彰台に立ったことになり、驚異的なスピードで前人未到の記録を達成しました。

高梨選手は、15歳だった2012年1月、ドイツのヒンターツァルテンで行われた大会で2位に入り、日本の女子選手で初めてワールドカップの表彰台に立ちました。

その後、2013年から2014年にかけてのシーズンは18戦すべてで表彰台に立つなど驚異的なハイペースで数を重ねてきました。

銅メダルを獲得したピョンチャンオリンピック後は、外国勢の若手選手が急激に力を伸ばしたことや高梨選手がジャンプをゼロから作り直していたことで、思うように結果を残せず昨シーズンは、わずか3回しか表彰台に立っていません。

今シーズンは12戦中、9戦で表彰台に上がり、終盤にかけて好調を保つ中での記録更新となりました。

原田雅彦さん「女子ジャンプの歴史を作っている」

高梨沙羅選手の記録について長野オリンピック、ジャンプラージヒル団体で金メダルを獲得した原田雅彦さんは「女子ジャンプの歴史を作っていっている高梨選手なのでこの先もまだまだ表彰台、勝利数を増やしていくと思う。絶対に破られないような記録をこれからも作っていってほしい」と話しました。

1979年からワールドカップが始まった男子に比べて女子のワールドカップは2011年から始まり歴史が浅いことを挙げたうえで、原田さんは「高梨選手の記録更新で女子ジャンプのレベルがどんどん上がっていって、たくさんの選手がさらに世界で活躍するようになると思うし、女子ジャンプのおもしろさが伝わっていくのではないか。高梨選手は、前例がないものに1人で向かい続けている。自分で女子ジャンプを作って引っ張っていっているすごい存在だ」とたたえていました。