上野動物園のパンダ シャンシャン 中国返還さらに延期12月末に

東京 上野動物園で人気のメスのジャイアントパンダ、3歳のシャンシャンは、ことし5月末までに中国に返還される予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大が続いていることから、ことし12月末までに延期されることになりました。

上野動物園のメスのジャイアントパンダ、シャンシャンは、東京都が中国側から借り受けているオスのリーリーとメスのシンシンの間に4年前、生まれました。

今、3歳で、ことし6月で4歳になり愛らしい姿が人気となっています。

都と中国側の協定では、2歳となったときに返還されると定められていましたが、延長を求める声が大きかったことなどから、返還の期限が去年12月末まで延長されていました。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大で専門のスタッフが輸送に同行できないことから、ことし5月末まで返還が延期されていました。

そして今回、感染拡大が続いていることから、ことし12月末までさらに延期されることになりました。

上野動物園は現在、感染防止のため臨時休園が続いていて、シャンシャンを含めジャイアントパンダ3頭を見ることはできません。

小池知事「会えるためにも協力を」

東京都の小池知事は記者団に対し「感染が拡大し、国際的な物流や交流が制限されている中で、パンダの輸送にあたる日中双方の専門家の渡航が制限されていることから延期になった。できるだけ早くウイルス対策を行い、上野動物園でシャンシャンに会ってもらえるような状況にしていくためにも、協力をお願いしたい」と述べました。