マイナンバーカードの健康保険証利用 本格運用先送りへ 厚労省

マイナンバーカードの健康保険証としての利用をめぐり、厚生労働省は、先行して運用が始まった医療機関で患者の情報が確認できないなどのトラブルが相次いでいるとして、今月末から予定していた全国での本格運用を先送りすると公表しました。

マイナンバーカードの健康保険証としての利用は、今月から24都道府県の合わせて54医療機関で先行して始まっていて、厚生労働省は今月末から全国での本格運用を予定していました。

しかし、患者の情報が正しく確認できないなどのトラブルが相次いでいるとして、厚生労働省は26日に開かれた医療保険部会で、本格運用を先送りし遅くとも10月までに始める方針を報告しました。

トラブルは、医療保険を運営する健康保険組合などが、加入者の被保険者番号などを誤った方法でシステムに入力したことが原因で、被保険者番号の誤りは今月24日時点でおよそ3000件あったということです。

そのうえで厚生労働省は、組合などにデータの修正を求めるとともに誤入力を自動的に確認する機能を新たに設けることを説明しました。

田村厚生労働相「安心して運用のため 本格的な実施10月めどに」

田村厚生労働大臣は、記者団に対し「今月4日から試験的に運用する中で、マイナンバーが保険者とひも付けが出来ていないことや、被保険者番号の表示がバラバラで読み取れないこともあったので、しっかり直していかないといけない。総合的に判断して、安心して運用するために、本格的な実施は10月めどで計画をしている」と述べました。

平井デジタル相「遅れを有効に使うことが重要」

平井デジタル改革担当大臣は、記者団に対し「10月に本格運用ということになると思うが、かえって、この6か月の間でいろいろな事態に対処できるので、遅れを有効に使うことが重要だ。マイナンバーカードは、すごい勢いで申し込みが増えており、カード普及への直接の影響はないと考えている」と述べました。