バイデン大統領 就任後初会見 “民主主義と専制主義の闘い”

アメリカのバイデン大統領は就任後、初めてとなる記者会見を開き、最大の外交課題とする中国との関係について「民主主義と専制主義の闘いだ」と位置づけたうえで、中国との競争を制することに力を注ぐと強調しました。

バイデン大統領は25日、就任後初めてとなる正式な記者会見をホワイトハウスで開きました。

最大の外交課題と位置づける中国についてバイデン大統領は「衝突は望んでいないが厳しい競争になる。中国は国際社会のルールにのっとり公平な競争や貿易をしなければならない」と述べました。

また、習近平国家主席について「頭のよい人だ。民主主義は機能せず、専制主義がこれからの潮流だととらえている」と評し、米中関係については「21世紀における民主主義の有用性と専制主義との闘いだ」と位置づけました。

そして効果的に中国に向き合うために、国内の労働者や科学分野への投資を通じた最先端技術の強化、日本など同盟国との関係の再構築、自由、人権といった価値観の追求の3つを実行すると説明しました。

そのうえで「中国は世界のリーダーとなり、最も豊かで強い国になるという目標を持っている。私が大統領でいるかぎり、そうはさせない」と述べ、中国との競争を制することに力を注ぐと強調しました。

記者会見をめぐっては、バイデン大統領が就任後、2か月がすぎても正式な会見をしていないとしてメディアなどからは透明性や説明責任に欠けると批判の声もあがっていました。

100日でワクチン2億回

バイデン大統領はおよそ1時間の会見で、政権の課題となっている新型コロナウイルスの感染対策や移民対策についても考えを述べました。

このうち、新型ウイルス対策について、バイデン大統領は、政権発足から100日間で1億回のワクチン接種を目指すとしていた当初の目標を2億回とする考えを示しました。

当初の目標を就任からおよそ60日で達成したため、接種をさらに加速させたい考えで「野心的な目標であることはわかっているが、実現できると信じている」と述べました。

不法移民対策で釈明

また、質問が相次いだのが、中米などからアメリカに入国を希望する大勢の子どもたちが来てメキシコとの国境近くにある当局の施設にとどめられている問題です。

この問題では、入国を求める子どもが増えたのはバイデン政権がトランプ前政権の政策を転換し、親などが同行していない子どもに限って入国を認め始めたためだと指摘されています。

バイデン大統領は、子どもたちが一時的に滞在する施設の確保を進めるなど、対策を急ぐと釈明する一方、記者から「政策転換を急ぎすぎたのではないか」と聞かれると「トランプ政権のあまりにも非人道的な政策をやめたからといって謝罪はしない」と述べました。

再選に意欲

さらにバイデン大統領は、81歳で迎えることになる2024年の大統領選挙について「私の計画は、再選のため立候補することだ。それが私の見込みだ」と述べ、立候補に意欲を示しました。

アフガニスタン駐留の米軍 期限までの撤退 困難

またバイデン大統領は、アフガニスタンに駐留するアメリカ軍について「5月1日の期限までに撤退を終わらせるのは難しいだろう」と述べ、和平合意に基づいて期限までに完全に撤退することは難しいという考えを示しました。

そのうえで「駐留を長引かせるつもりはない。問題は、トランプ前大統領が結んだ非現実的な合意をどのように実現していくかだ」と述べました。

アフガニスタンをめぐって、アメリカのトランプ前政権は去年2月、反政府武装勢力タリバンと、現地に駐留するアメリカ軍の完全撤退を含む和平合意を結びましたが、各地では依然として戦闘やテロが相次いでいて、合意通り5月1日の期限までに撤退が完了するのかが焦点となっていました。