“「新型戦術誘導弾」の発射実験行った” 北朝鮮「労働新聞」

北朝鮮は国営メディアを通じて「新型戦術誘導弾」の発射実験を25日行ったと発表し、25日、日本海に向けて発射した2発を指しているとみられます。

北朝鮮の朝鮮労働党機関紙、「労働新聞」は、25日、国防科学院が新たに開発した「新型戦術誘導弾」の発射実験を行ったと伝えました。

それによりますと発射は2発で弾頭の重量を2.5トンに改良し、朝鮮半島から東に600キロの日本海上の目標を正確に打撃したと主張しています。

そして、改良された固体燃料エンジンの信頼性が証明されたとしたうえで、「低高度飛行で変則的な軌道特性を再確認した」としています。

掲載された画像には、移動式の発射台から、炎を上げて上昇するミサイルが写っていて、立ち会ったリ・ビョンチョル書記が「朝鮮半島に存在する各種の軍事的脅威を抑制する上で大きな意義をもつ」と述べたということです。

一方、キム・ジョンウン(金正恩)総書記の姿はなく、発射に立ち会わなかったとみられます。

防衛省によりますと、北朝鮮は25日、2発の弾道ミサイルを発射していて、北朝鮮の26日朝の発表はこの発射を指しているとみられます。

北朝鮮の「戦術誘導弾」とは

北朝鮮が「戦術誘導弾」、または「戦術誘導兵器」と呼ぶ兵器はおととし以降、これまで2種類の発射が確認されていました。

1つは低空で飛行し、変則的な軌道で落下するロシアの短距離弾道ミサイル「イスカンデル」に形が似ていると指摘されている兵器で、おととしの5月、7月、8月に合わせて4回の発射が確認されていました。

このうち7月の発射では、立ち会ったキム・ジョンウン総書記が「防御が簡単ではない戦術誘導弾の低高度の飛行軌道の特性と威力を確認できたことを満足に思う」と述べていました。

また、26日朝の北朝鮮の発表に先立ち、韓国メディアは25日発射されたのはことし1月の軍事パレードで登場した「北朝鮮版イスカンデルの改良型」の可能性があるという軍関係者の話を伝えていました。

もう1種類の「戦術誘導兵器」はアメリカが保有する「ATACMS」というミサイルに形が似ていると指摘されている兵器で、おととし8月と去年3月に合わせて3回の発射が確認されていました。