新型コロナ感染再拡大 宮城「重点措置」含め機動的対応へ 政府

新型コロナウイルスの感染者の増加を受けて、政府は都道府県と連携し、再拡大の防止に向けた対策を急ぐことにしています。宮城県については対策の効果を見極め、改善しない場合は「まん延防止等重点措置」の適用も含め機動的に対応する方針です。

新型コロナウイルスの新規感染者数は、東京都で25日まで6日連続で1週間前の同じ曜日を上回っているほか、大阪府でも感染者数が2日連続で260人を超えるなど各地で増加しています。

感染の再拡大の防止に向けて、政府は25日、西村経済再生担当大臣が全国知事会とテレビ会議を行うなど都道府県と連携し、飲食店での感染防止策の徹底やPCR検査の拡充、変異ウイルスの監視体制の強化などの対策を急ぐことにしています。

一方、宮城県では過去最多の水準の感染者数が報告されており、政府の分科会の尾身会長は25日の参議院予算委員会で「宮城県と国に『まん延防止等重点措置』を含めた強力な対策を検討し、実施してもらいたい」と述べました。

政府は宮城県への「重点措置」の適用について、現時点で直ちに必要な状況にはなっていないとして、25日から始まった仙台市内の酒類を提供する飲食店への営業時間の短縮要請などの効果を注意深く見極めることにしています。

そして、感染状況が改善されず、病床がひっ迫する場合などは「重点措置」の適用も含め機動的に対応する方針です。