“M資金”詐欺事件 初公判で被告が無罪主張 横浜地裁

『M資金』と呼ばれる架空の資金があるように装って、神奈川県に住む会社役員から、現金およそ32億円をだまし取った罪に問われている66歳の被告の初公判が横浜地方裁判所で開かれ、被告は「全面的に争います」と無罪を主張しました。

東京 港区の無職 武藤薫被告(66)は、GHQが接収した日本の金銀を原資とする『M資金』と呼ばれる架空の資金があるように装い「2800億円を提供する」などとうそを言って、神奈川県に住む会社役員の70代の男性から、手続きの費用として、現金およそ32億円をだまし取ったとして詐欺の罪に問われています。

25日、横浜地方裁判所で開かれた初公判で、武藤被告は「被害者とは一度も会ったことなく、金をだまし取ることはできません。全面的に争います」と述べて、起訴された内容を否認し、弁護士が無罪を主張しました。

続く冒頭陳述で、検察は「被告はマック青井と名乗って平成25年ごろ被害者と知り合った。『申請方法が特殊で費用がかかる』とか『運送費がいる』などと言って、被害者に具体的に話が進んでいると信じ込ませた」と主張しました。

そのうえで、被害者が1度に28億円を振り込んだことに触れ「それまでに払ってしまった金がむだになると思い振り込んだが、その後も金を求められて不信感を抱き、警察に相談した」と述べ、被害が発覚したいきさつを明かしました。