福岡 「かしいかえん」12月閉園へ 西鉄が事業見直し

福岡市東区にある遊園地「かしいかえん」がことし12月末に閉園することになりました。運営する西日本鉄道は、グループ全体の事業を見直し、新型コロナウイルスの影響で回復の見込みのない赤字事業から撤退する一環だとしています。

これは、西鉄の倉富純男社長と来月社長に就任する林田浩一専務が、25日の記者会見で明らかにしました。

それによりますと、福岡市東区にある遊園地「かしいかえん シルバニアガーデン」について、施設の老朽化や新型コロナの影響による入場者の減少から、ことし12月30日で閉園するということです。

西鉄は、本業の運輸事業に加え、ホテルや商業施設などでも利用者が大幅に減少する厳しい経営環境が続いています。

このため、新しい中期経営計画のもとでグループ全体の事業を見直し、かしいかえんの閉園は、新型コロナの影響で回復の見込みのない赤字事業から撤退する一環だとしています。

昭和31年に開業した「かしいかえん」は福岡市内で唯一の遊園地で、四季折々の草花を楽しめるとともに、動物たちのキャラクターが暮らす村を再現した「シルバニアガーデン」が人気を集めていました。

しかし、ここ数年、入場者が昭和60年代のピークの半数前後まで落ち込むなか、新型コロナの影響で去年春には一時、閉園するなど収益の悪化が続いていました。

閉園後の跡地の計画については、今の時点で決まっていないとしています。