国産ワクチン 生産設備完成へ 1000万人分製造が可能に 岐阜

大手製薬会社の塩野義製薬などが開発を進める新型コロナウイルスのワクチンを生産することになっている岐阜県池田町の医薬品製造会社の工場では、今月末にも年間1000万人分の製造が可能な設備が完成する予定で、国産ワクチンの生産に向けた準備が進んでいます。

岐阜県池田町にある医薬品製造会社、「UNIGEN」の工場では、塩野義製薬が国立感染症研究所と協力して開発を進めている新型コロナウイルスのワクチンを生産することになっています。

工場では、ワクチンに必要な細胞を培養する2万1000リットルの2基のタンクなどの設備が今月末に完成する予定で、現在は試運転などが進められています。

設備が完成すると、年間1000万人分のワクチンが製造できるほか、来月には新たな工場の建設も始めるということで、ことし中には年間3000万人分以上まで規模を拡大させる計画です。

塩野義製薬によりますと、ワクチンは去年12月から臨床試験が進められていますが、この工場での生産や供給が始まるめどは今のところたっていないということです。

UNIGEN戦略渉外部の福岡真マネジャーは「安心安全なワクチンをいち早く多くの人に届けられるよう準備を進めたい」と話していました。