スエズ運河 愛媛の会社のコンテナ船座礁 物流への影響懸念

アジアとヨーロッパを結ぶ海上交通の要衝、エジプトのスエズ運河で愛媛県の会社が所有する大型のコンテナ船が座礁し、ほかの船が運河を通れなくなっています。復旧の見通しは明らかになっておらず世界の物流への影響が懸念されます。

エジプトのスエズ運河で23日午前、愛媛県の正栄汽船が所有し台湾の会社が運航していた大型コンテナ船が運河をさえぎるように座礁しました。

砂嵐による悪天候が影響したとみられていて、コンテナ船を運航する台湾の会社は「瞬間的な強風によって船体が航路から外れ座礁したようだ」とコメントしています。

コンテナ船の座礁によってほかの船はスエズ運河を通れなくなっていて、運河の中や入り口などには合わせて100隻以上の船が待機しています。

管理当局のスエズ運河庁はタグボートなどを使って全長400メートルのコンテナ船を動かす作業を急いでいますが、24日には浅瀬の土砂をしゅんせつする船を新たに派遣するなど作業を続けていて、復旧の見通しは明らかになっていません。
スエズ運河は年間1万8000隻以上の船舶が通航する海上交通の要衝で、日本とヨーロッパを行き来するコンテナ船の重要な航路にもなっています。

復旧に時間がかかれば世界の物流への影響が懸念されます。

衛星写真では…

23日にスエズ運河を撮影した衛星写真からは紅海から地中海に向かう途中だった大型のコンテナ船の船首が右側に大きく傾き、運河の護岸にぶつかっている様子がわかります。

また、船舶の位置情報を公開しているウェブサイト「マリン・トラフィック」によりますと、23日から24日にかけて座礁したコンテナ船のまわりで青い点で示されたタグボートが動いていて、コンテナ船を動かすための作業をしているとみられます。

また、スエズ運河の中や紅海側の海上では赤や緑で示された多くの船が通航していて、一部は運河が通れないため待機しているとみられます。