愛知 大村知事リコール署名問題 警察 団体の活動状況を捜査

愛知県の大村知事のリコール・解職請求に向けた署名の大半が有効と認められなかった問題で、愛知県警察本部は署名活動を行った団体が署名の偽造に関与した疑いがあるとして24日、団体が使っていた名古屋市にある事務所を捜索し、関係資料を押収するとともに事務所が使用されていた当時の状況を確認しました。警察は引き続き署名活動に関わった関係者などから事情を聞いて活動の詳しい状況を調べることにしています。

この問題は愛知県の大村知事のリコール・解職請求に向けて提出されたおよそ43万5000人分の署名のうち83%が有効と認められなかったものです。

愛知県警察本部は署名活動を行った団体「愛知100万人リコールの会」が署名の偽造に関与した疑いがあるとして24日、活動の拠点として使われていた名古屋市の事務所をおよそ3時間にわたって捜索し、関係資料を押収するとともに事務所が使用されていた当時の状況を確認しました。

関係者によりますと、提出された署名簿の一部については去年10月、佐賀市内で集められたアルバイトが名前や住所が書かれた名簿を書き写したとされ、警察はこれまでに団体の関係者やアルバイト、それにアルバイトを集めるよう団体幹部から依頼されたという広告関連会社の関係者などから事情を聴いています。

警察は引き続き署名活動に関わった関係者などから事情を聞いて、活動の詳しい状況を調べることにしています。

捜索を受けたことについて団体の田中孝博事務局長は「事務所があった場所に捜索に入るのは当然だと思うので、今後、警察から要請があれば捜査には協力したいと思う。団体としても私自身も署名の偽造には一切関与していない」と話しています。