スエズ運河 愛媛の会社所有のコンテナ船座礁 他船舶航行できず

地中海と紅海を結ぶ海上交通の要衝となっているエジプトのスエズ運河でコンテナ船が座礁し、船舶の航行に影響が出ています。

エジプトのスエズ運河庁によりますと23日午前、パナマ船籍のコンテナ船が紅海から地中海に向かう途中で運河をさえぎるように座礁し、他の船舶が航行できなくなっているということです。

当時、現場付近は砂嵐で視界が悪く、強風も吹いていたということで、スエズ運河庁は座礁は悪天候の影響によるものだとしています。

現場の写真では、コンテナ船の船首が運河の護岸にぶつかっているのが確認できますが、積み荷が崩れた様子は見られません。

スエズ運河庁はタグボートなどでコンテナ船の向きを変えて他の船舶が通れるようにする作業を行っているということです。

スエズ運河は年間で1万8000隻以上の船舶が航行する海上交通の要衝で、船舶の航行が通常に戻るめどは今のところたっていないということです。

座礁船は愛媛県の会社所有 台湾の会社が運航

国土交通省などによりますと、今回座礁した船は愛媛県の正栄汽船が所有し、台湾の会社が運航していたということです。

2018年に建造され大きさは全長400メートル、総トン数およそ22万トンの世界最大級のコンテナ船だということです。

スエズ運河は、ヨーロッパと日本を行き来するコンテナ船の交通の要衝になっていて、海運会社でつくる日本船主協会によりますと、所属する各社の船は、年間延べ1200隻ほどが通航しているということです。

国土交通省は、復旧にかかる時間が長期間におよび、別のルートにう回する必要が生じた場合、物資の遅配や運賃の高騰など経済への影響も懸念されるということで、関係団体を通じて情報収集に当たっています。

コンテナ船を運航する台湾企業は

座礁したコンテナ船を運航する台湾のエバーグリーン・マリンは「瞬間的な強風によって船体が航路から外れ、座礁したようだ。船主には、関係機関と話し合ってできるだけ早い復旧に協力するよう求めた」とコメントしています。

海運大手3社 “長期化すれば到着遅れの影響おそれも”

スエズ運河でコンテナ船が座礁したことについて、海運大手の日本郵船、商船三井、それに川崎汽船の3社は、いずれも今のところ、船の運航に大きな影響は出ていないとしています。

ただ、スエズ運河は、石油や自動車、家電製品などの貿易に欠かせない航路で、海運3社は、船が通航できない状態が長期化すれば、航路を変更せざるをえなくなり荷物の到着が遅れるなどの影響が出るおそれがあると懸念しています。