自民 旅行の段階的再開 政府の支援求める決議まとめる

新型コロナウイルスで深刻な影響を受けた観光業の再生に向けて、自民党は「Go Toトラベル」の再開は当面、見送る一方、感染状況などが「ステージ2」以下の都道府県内での旅行を国が支援するなど、政府に段階的に再開するよう求める決議をまとめました。

自民党の観光立国調査会は、24日の会合で、政府に対し、観光業の再生に向けた支援を求める決議を正式にまとめ、出席した観光庁の蒲生長官に申し入れました。

この中では、全国一律で停止している「Go Toトラベル」について当面は、再開を見送り、感染状況などを勘案して、ことし6月以降に柔軟に判断すべきだとしています。

一方で、感染状況などが「ステージ2」以下の都道府県については、感染対策や病床が十分に確保されていることを前提に、同じ県内での旅行を国が支援するなど、段階的に再開するよう求めています。

調査会長を務める林幹事長代理は、記者団に対し「全国およそ900万人の観光業関連の事業者が大きな不安を抱いているので、引き続き政府と協力して対応していきたい」と述べました。