中国 武漢からの邦人帰国 協力の中国人経営者に外務大臣表彰

新型コロナウイルスの感染拡大で街が封鎖された中国・湖北省の武漢から日本人を帰国させる活動に協力したなどとして、現地の企業経営者の男性に日本政府から外務大臣表彰が贈られました。

新型コロナウイルスの感染が最初に拡大した中国・湖北省武漢では、2か月半にわたって街が封鎖され日本政府は去年1月から2月にかけてチャーター機を派遣して現地の日本人など828人を帰国させました。

この時に日本人を帰国させる活動に協力したなどとして、地元の企業経営者、朱敦堯さんに外務大臣表彰が贈られることになり、23日夜、武漢で北京駐在の垂秀夫大使から表彰状が手渡されました。

日本への留学経験がある朱さんは、5回にわたって行われたチャーター機の派遣の際に空港までの大型バスや運転手を手配し、交通規制が敷かれる中で通行の許可を得られるよう地元政府と交渉しました。

また、現地への日本企業の進出を後押しするなどこれまでも継続的に日本企業への支援を行ってきたということです。

表彰を受けた朱さんは「今後も勤勉さや誠意をもって両国の交流促進と発展に向けた努力を続けていきたい」と話していました。