愛媛 新型コロナ 中村知事「第4波の入り口」強い危機を示す

愛媛県は新たに23人の新型コロナウイルスへの感染を確認したと発表しました。愛媛県で1日に20人を超える感染者の発表があったのは、2か月前のことし1月23日以来で、中村知事は「第4波の入り口に立っている。踏みとどまれるかどうかの正念場だ」と強い危機感を示しました。

23日、愛媛県が発表した感染者23人のうち、居住地別では松山市が22人を占めたほか、年代別では20代が14人、30代が7人で若い世代に集中しています。

愛媛県内で1日に20人を超える感染者の発表があったのは、2か月前のことし1月23日以来で、県内の感染確認は合わせて1110人となりました。

このうち松山市内の繁華街にあるバーなど合わせて8店舗で、従業員や客など19人の感染が新たに判明しました。

すでに発表された事例と合わせて、この関連の陽性者は26人に上り、愛媛県は大規模な1つのクラスターが確認されたと発表しました。

愛媛県によりますと、従業員や客が複数の店舗に出入りするなどして、感染が広まった可能性があるということです。

今後さらに感染が拡大した場合、愛媛県は地域をしぼって飲食店の従業員を対象に幅広い検査を行うことや、一部の飲食店については再び営業時間の短縮を要請することなども検討するということです。

中村知事は「愛媛県は第4波の入り口に立っていると言ってもいいと思う。踏みとどまれるかどうかの正念場なので、社会経済活動の影響を最小限に食い止めるため、何としてもここで抑え込みたい」と強い危機感を示しました。

このほか愛媛県は、この「繁華街クラスター」の19人のうち、12人が検査の結果、変異ウイルスに感染していたことも発表しました。