北京駐在の日本大使が武漢訪問 日本人などの帰国協力に謝意

新型コロナウイルスの感染が最初に拡大し、一時、街が封鎖された中国 湖北省武漢を北京駐在の日本の大使が感染拡大後初めて訪れ、湖北省のトップと会談し、チャーター機で現地の日本人などを帰国させる際に協力を受けたことに謝意を伝えました。

中国 湖北省武漢は、新型コロナウイルスの感染が最初に拡大して、2か月半にわたって街が封鎖され、日本政府は去年1月から2月にかけて5回にわたってチャーター機を派遣して現地の日本人など828人を帰国させました。

北京駐在の垂秀夫大使は22日、感染拡大後日本の大使として初めて武漢を訪問し、湖北省トップの応勇書記と会談しました。

会談で垂大使は、日本人などの帰国の際に湖北省と武漢市の各部門から多くの協力を受けたとして謝意を伝えました。

これに対して応書記は「感染状況が厳しい中、日本の人々と政府から湖北省に多大な関心と支持が寄せられた。心から感謝したい」と述べました。

垂大使は今月20日まで初の地方視察として天津を訪れ、この時は天津市トップの李鴻忠書記が日米両政府の中国に対する姿勢を強く非難しましたが、日本大使館によりますと、今回の湖北省トップとの会談では話題にならなかったということです。