看護師が移動しながらワクチン注射の訓練 高齢者らの負担軽減

高齢者や足の不自由な人たちにも、スムーズに新型コロナウイルスのワクチン接種を受けてもらおうと、看護師が移動しながらワクチンの注射をする訓練が、愛知県蒲郡市で行われました。

この訓練は、蒲郡市が一部の人を対象にした集団接種で、高齢者や足の不自由な人たちの負担を減らそうと、市内の保健医療センターで行いました。

ワクチン接種を希望する人に注射のブースに来てもらうのではなく、看護師が、希望者が待機している場所を回って注射を行う計画です。

参加した人たちは医師の診察を受けたあと、間隔を空けて指定された席に座り、接種を受けて、そのまま席で経過を確認してから帰宅するまでの手順を確かめていました。

市では、この方法によって接種を受ける人の移動の負担が減るうえ、座席の消毒が1度で済み、効率的に接種を進められると見込んでいます。

参加した70代の女性は、「移動が少なく楽でした。歩くのが大変な人には負担が少なく済むのではないか」と話していました。

蒲郡市新型コロナウイルスワクチン接種推進室の石黒美佳子室長は「看護師の役割分担など、今回わかった課題を解決して、スムーズな接種ができるように努めたい」と話しています。