プロ野球 今季は9回まで コロナ対応で延長戦なしに

プロ野球12球団の代表者会議が開かれ、新型コロナウイルス感染拡大によるイベント開催時間についての要請を受け、今シーズンは延長戦を行わず9回で打ち切りとすることを決めました。

首都圏の1都3県は、緊急事態宣言が21日で解除されたあとも、引き続きイベントの開催時間を午後9時までとするよう求めています。

22日、オンラインで開かれた12球団の代表者会議ではこうした要請を受けて、プロ野球も午後9時までに試合を終えられるよう、今シーズンは延長戦を行わず、9回で打ち切りとすることを決めました。

シーズン途中での見直しの可能性について、NPB=日本野球機構の井原敦事務局長は「基本的にはことしのシーズンが対象だが、今後の感染状況の変化によって柔軟に考えていくというのが12球団の共通認識だ」と説明しました。

また、各球団が地元自治体と協議した結果、今月26日のシーズン開幕から来月17日までに首都圏1都3県で開催されるナイトゲームは、神宮球場が午後5時半、それ以外の球場が午後5時45分に試合開始を早めることが決まりました。

このほか、入国できていない外国人選手が緊急事態宣言の解除によって特例で入国が認められ、14日間の待機期間中も厳しい防疫措置をとったうえで、練習が可能になることを受けて、各球団が受け入れに向けた管理計画を作ることを確認しました。

今後、関係省庁に管理計画や防疫措置の徹底についての誓約書を提出し、選手ごとに承認を得たうえでビザの発給手続きに入るということです。

NPBの井原事務局長は「すぐに入国するという風にはならないと思う。見込みを具体的に示すのは難しい」と話していました。

これまでの延長戦

プロ野球の延長戦のルールは、これまでさまざまな形で決められていましたが、パ・リーグは平成6年から、セ・リーグは平成13年から、時間制限なしの12回となりました。

その後、平成23年と平成24年は東日本大震災を受けた節電策の一環として、延長戦は試合時間が3時間30分を越えた時点で次のイニングに入らない特別ルールが導入されました。

そして去年は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、選手の負担を軽減するため、延長は10回で打ちきりとしました。

去年のレギュラーシーズンはセ・パ両リーグ合わせて720試合のうち延長に入ったのは60試合でした。

ことしは延長戦がなくなることで、引き分けの試合が例年以上に多くなることが見込まれます。

外国人選手47人が未入国

プロ野球は新型コロナウイルスの影響で12球団に所属する外国人選手のうち半数以上に当たる47人が、まだ入国できておらず、今月26日のシーズン開幕までにチームに合流できないことが確実となっています。

12球団の外国人選手合わせて86人のうち入国できていないのは、支配下登録選手が37人、育成選手が10人の合わせて47人となっています。

このうち今シーズン新たに加入する外国人選手は育成選手を含めて、32人のうち29人が入国できていません。

球団別ではDeNAが育成選手を含めて10人の外国人選手全員が入国できず、おととしまで2年連続でホームラン王を獲得したソト選手や昨シーズン20本のホームランを打ったオースティン選手、それにリリーフのエスコバー投手など主力を欠いたままシーズンを迎えます。

このほか西武は去年、開幕投手を務めたニール投手やスパンジェンバーグ選手、日本ハムは昨シーズン8勝のバーヘイゲン投手、オリックスは昨シーズンまで抑えを務めたディクソン投手、ソフトバンクはバレンティン選手などが入国できていません。

これらの外国人選手は緊急事態宣言の解除を受けて特例で入国が認められますが、チームに合流できるのは早くて14日間の待機期間を経た4月以降となる見通しです。

ロッテ 井口監督「選手の使い方は変わってくる」

ロッテの井口資仁監督は9回で打ち切りになることで、選手の起用方法に変化があるかを聞かれると「そこは後ろが見えているので、使い方は変わってくる。当然、延長を見据えた場合と9回では違うので、どんどんメンバーを出していける」と話しています。

ヤクルト 高津監督「しっかり対応していく」

ヤクルトの高津臣吾監督は9回打ち切りについて「延長がないのはやりやすい反面、おもしろさに欠ける部分がある。サヨナラのチャンスも9回しかないし、選手起用が変わる。勝負がつくまでやるのがいちばんおもしろいと思うがしかたがない。決められたルールでしっかり対応していくのがプロだと思う」と話しています。

西武 辻監督「投手陣が不安なのでうちはプラス」

西武の辻発彦監督は9回打ち切りについて「投手陣が不安なのでうちはプラスなのかなと思う。先のことを考えてピッチャーを残すのではなく勝ちパターンを使える。終わりが見えているので、そういう意味ではやりやすい」と前向きに捉えていました。

そのうえで「今まで以上に引き分けが増えてくるだろう。だから勝てる試合をきっちりものにしていかないといけない。戦い方は9回ではっきり終わると考えたら、それなりの手がある」と話しています。

阪神 矢野監督「継投が大事になる」

阪神の矢野燿大監督は今シーズンは9回で打ち切りとすることが決まったことについて「継投が大事になるし、どこの球団も早めの継投を意識してくると思う。うちは控え選手の全体的なレベルが上がっているので、代えるところはどんどんいく」と積極的に選手交代する考えを示しました。

巨人 原監督「決められた状態でやる」

巨人の原辰徳監督は今シーズンは9回で打ち切ることが決まったことについて「決められた状態でやる。それが公平でルールは統一。そこはなんとも思わない。ゲームプランニングを9イニングでできるということ。ピッチャーは9イニングで終わるので、正常であれば、少ないメンバーで戦う気がする」と話していました。