JR新大阪駅で検温開始 宣言解除で東京方面からの乗客対象

首都圏の1都3県に出されていた緊急事態宣言の解除を受け、JR新大阪駅で新型コロナウイルスの感染拡大を防ごうと、東京方面から新幹線で到着した乗客を対象に検温が始まりました。

この取り組みは、緊急事態宣言の解除で首都圏との往来が増え、感染が再び拡大するのを防ごうと、大阪府が22日から始めました。

JR新大阪駅では、体温を自動で検知する「サーモグラフィー」が、構内の3か所に設置され、府の担当者が東京方面から新幹線を使って、訪れた乗客たちの体温を確認していました。

37度5分以上の発熱を検知した場合は、保健所への相談や医療機関への受診を呼びかけることにしています。

関西では、新規の感染者数が大阪や兵庫で再び増加する傾向が見られ、対策の徹底が改めて呼びかけられています。

神奈川から訪れた30代の女性は「宣言が解除されたので、家族の様子を見にいこうと大阪に来ました。自分では気づいていなくても熱があるかもしれないので、こうした取り組みはいいと思います」と話していました。

JR新大阪駅での検温は、22日から来月9日までの19日間、午前9時から午後9時まで行われることになっています。

大阪府危機管理室の小池重一室長は「宣言の解除に加えて、人が動く年度替わりにあたるため、対策を強化した。ぜひ協力してほしい」と話していました。