台湾 新型コロナワクチン 接種始まる 医療従事者を対象

台湾ではイギリスの製薬大手アストラゼネカなどが開発した新型コロナウイルスのワクチンの接種が22日から始まり、首相にあたる蘇貞昌 行政院長も接種を受けました。

台湾ではイギリスの製薬大手アストラゼネカなどが開発したワクチンがこれまでに11万6500回分到着し、22日から各地の病院で医療従事者を対象にした接種が始まりました。

22日は、首相にあたる蘇貞昌 行政院長もみずから接種を受けました。

蘇 行政院長は接種を受けたあと「皆さんも私の様子を見て安心してほしい。輸入するワクチンの安全性を必ず検査し、第一線の医療従事者を守る」と述べました。

台湾の当局によりますと、医療従事者のうち接種を希望する人の割合は先週の時点でおよそ3割にとどまっていて、当局は積極的な接種を呼びかけています。

アストラゼネカなどが開発したワクチンをめぐっては、接種後に血栓が確認された例があるなどとして、ヨーロッパなどの一部の国で予防的な措置として接種を一時、見合わせる動きが相次ぎましたが、詳しい調査を進めてきたEMA=ヨーロッパ医薬品庁が18日、安全であるとの見解を発表し、フランスやドイツが接種を再開しています。