米 路上パーティー繰り返す学生 感染再拡大の懸念も フロリダ

アメリカ南部フロリダ州の観光地で、春休み中の大学生などが路上でパーティーを繰り返し、警察が取締りに乗り出す事態となりました。アメリカの各州では経済活動や集会の制限などが次々に緩和されていますが、一部の州では新型コロナウイルスの新たな感染者数が増加に転じていて、春休みシーズンをきっかけに感染が再び拡大する懸念が高まっています。

フロリダ州の観光地マイアミビーチではここ数日、大勢の若者が路上に集まって踊るなどしたことから、市は20日、夜8時以降の外出を制限する命令を出しました。

しかし、20日の夜も騒ぎが続いたため、警察が取締りに乗り出し、解散に応じなかった少なくとも12人の身柄を拘束したということです。

地元のメディアは、集まっていたのは春休み中の大学生で、ほとんどの人はマスクを着けていなかったと伝えています。

アメリカでは、新型コロナの1日当たりの感染者がピークだった1月から大幅に減ったため、多くの州は経済活動や集会の制限を緩和していますが、中西部ミシガン州や南部アラバマ州、東部ニュージャージー州などでは感染者数が再び増加に転じています。

さらに専門家は、春休みに入った学生が帰省して、感染対策をしないまま家族で集まったり、友人とパーティーを開いたりすれば、感染が再び拡大するおそれがあると警鐘を鳴らしています。