フランス パリなどで3度目の外出制限 小売店の営業制限も

フランスでは、変異した新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、首都パリや北部の地域などで去年の春と秋に続いて3度目となる、住民の外出や小売店の営業を制限する措置が始まりました。

フランスでは、イギリスで最初に確認された変異ウイルスが新たな感染の70%以上を占め感染が拡大していて、政府は20日からパリや北部の地域、それに南部ニースを中心とした地中海沿岸の地域で規制を強化しました。

対象の地域では4週間にわたりこれまでの夜間に加え日中の外出も制限され、外出には理由を記した書類の携帯が必要で違反すれば罰金が科せられます。

また、小売店は食料品など生活必需品を扱う店や書店などを除くおよそ9万店舗で通常の営業ができなくなりました。

住民の外出や小売店の営業が制限されるのは去年の春と秋に続いて3度目ですが、パリ中心部では20日、多くの人出が見られました。

家族連れの50代の男性は「うんざりして疲れているのが実際のところです。1年たっても規制が続いているのは精神的には厳しい」と話していました。

また30代の女性は「去年の春の規制に比べて厳しくなく、効果があるかわからない」と話していて、感染を抑えられるか疑問視する声も上がっています。