米CDC「生徒の間隔 約90センチでも安全に対面授業の再開可能」

アメリカCDC=疾病対策センターは19日、新型コロナウイルスが流行する中での学校再開に向けた指針を改定し、生徒どうしの間隔は、これまでの半分でも対面授業を再開できると発表しました。

新型コロナウイルスの流行が続くアメリカでは、多くの学校がインターネットなどを通じた遠隔での授業を行っていて対面での授業の再開が課題となっています。

CDCの指針は、教室での対面授業を行う際はマスクを着用したうえで、生徒どうしの間隔をおよそ180センチ確保するよう求めてきたため、感染の広がりが深刻ではない地域でも、教室の広さが確保できない学校は、生徒を複数のグループに分けて日替わりで交代しながら授業を行うなどして対応していました。

対面授業の再開を求める声が高まる中、CDCは19日、複数の研究の結果に基づいて、この指針を検討した結果、生徒どうしの間隔はこれまでの半分のおよそ90センチでも安全に対面授業を行えるとして指針を改定したと発表しました。

マスクについては、常に着用が必要とされているほか、食事中などマスクが着用できないときは、引き続き180センチの間隔を保つこととされています。

CDCのワレンスキー所長は「子どもたちを学校に通えるようにすることは、アメリカがパンデミックから立ち直る第一歩だ」と述べ、指針の改定により、学校が安全かつ迅速に再開できるようになるとしています。