神戸市 半数以上が変異ウイルス 割合は約55% 11日までの1週間

神戸市は独自に行っている変異した新型コロナウイルスの検査で、3月11日までの1週間に検体を調べた人のうちおよそ55%でイギリスで広がる変異ウイルスが見つかったと発表しました。市は変異ウイルスがさらに広がっているとして注意を呼びかけています。

神戸市は変異した新型コロナウイルスが地域でどれくらい広がっているか実態を調べるため独自に検査を行っています。

19日、直近の検査となる3月5日から11日までの1週間の結果を発表しました。

それによりますと、PCR検査を行った105人分の検体のうち58人、率にして55.2%が変異ウイルスだったことがわかりました。いずれもイギリスで広がる変異ウイルスだったということです。

神戸市の独自の検査では、
▽2月25日までの1週間は21.9%
▽3月4日までの1週間は38.8%となっていて
変異ウイルスの割合が徐々に高まっています。

一方、神戸市は変異ウイルスに感染した1人が亡くなったと発表しました。

兵庫県内で変異ウイルスの感染者の死亡が発表されるのは初めてです。

神戸市長「市民は対策徹底を」

神戸市の久元市長は記者会見で「変異株が広がってきているのは間違いなく市民はこれまで以上に感染対策を徹底してほしい。また、国には変異株の重症化リスクや感染力がどのくらいあるのかしっかり知見を示してもらいたい」と述べました。