ドイツ 新型コロナ 新規感染者の72%が変異ウイルスか

ドイツでは、ことし1月に入って新型コロナウイルスの新たな感染者数はいったん減少しましたが、先月からは再び増加傾向にあり、現在は1万人前後の高い水準で推移しています。特に警戒を強めているのがイギリスで最初に報告された変異ウイルスの感染拡大で、新たな感染者に占める割合はことし1月終わりには5%程度だったのが、先週の時点ではおよそ72%に上っていると推計されています。

感染症対策にあたる政府の研究機関、ロベルト・コッホ研究所のロタール・ウィーラー所長は今月12日、「第3波が始まっている」と述べたうえで、感染の拡大に変異ウイルスが関係している可能性もあるとして、強い懸念を示しました。

ドイツは、去年12月から生活必需品を販売する店を除くほとんどの小売店の営業を禁止する措置を取りましたが、経済界を中心に措置の緩和を求める声が強まり、メルケル首相は今月3日、段階的な緩和に向けた具体的な計画を示し、地域の感染状況に応じて条件付きで小売店や博物館などの営業再開を認めました。

しかし、来月にも1日当たりの感染者が3万人を超えることもあったクリスマスの時期のような深刻な状況になるだろうと警告する専門家もいて、再び措置が強化される可能性も取り沙汰されています。

メルケル首相は今月22日、今後の措置について各州のトップと協議することにしています。