インド モディ首相 新型コロナ感染拡大“第2波” 対策強化指示

インドでは、減少傾向にあった新型コロナウイルスの感染者数が再び増加していて、モディ首相は感染拡大の第2波に入ったという認識を示したうえでPCR検査を増やすなど対策を強化するよう指示しました。

インドのモディ首相は17日、新型コロナウイルスの感染状況について全国の自治体のトップとオンラインで協議し「第2波を直ちに止めるために迅速かつ断固とした措置をとる必要がある」と述べインドが感染拡大の第2波に入ったという認識を示しました。

そのうえで、全国的な感染爆発を防ぐために、PCR検査の増加や感染経路の追跡の徹底、それにワクチン接種の推進など対策を強化するよう指示しました。

インドでは去年9月のピーク時には1日に10万人近くの感染者が確認されていましたが、その後は減少傾向が続き、先月上旬には1万人を下回る日もありました。

しかし先月下旬からは商業都市のムンバイがある西部マハラシュトラ州などで再び感染が拡大し、17日は2万8000人余りの感染者が発表されています。一部の地域では夜間の外出が禁止されるなど、大幅に緩和されていた規制を再び強化する動きも出ています。

現地の日本大使館も不要不急の外出を控え、マスクの着用や手洗いなどを徹底するよう呼びかけています。