羽田空港から沖縄方面の利用客に大規模PCR検査 離島の感染防止

医療体制がぜい弱な離島への新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、国土交通省は、羽田空港から沖縄方面に向かう旅客機の利用客を対象に、大規模なPCR検査やアンケート調査を実施して、具体策を検討することになりました。

医療体制がぜい弱とされる離島への感染拡大を防ぐため、沖縄県など一部の自治体は、来訪者にPCR検査を受けるよう呼びかけていますが、検査を受けずに訪れる人も少なくありません。

こうした中、国土交通省は、羽田空港から沖縄の那覇空港と石垣島、それに宮古島に向かう旅客機の利用客1000人を対象に、PCR検査を受けてもらう取り組みを18日から始めます。

PCR検査は任意で、指定した検査機関か郵送で、出発前に検査結果が分かるように受けてもらいます。また、沖縄に到着したあとには協力しやすい検査の方法や費用、それに検査で感じた負担や課題を尋ねるアンケート調査を実施します。

国土交通省はこれらの結果を踏まえて、自治体や航空会社が、離島を訪れる人にPCR検査を呼びかける場合の手順や注意点をまとめた手引き書を作成するなどして、事前に検査を受ける人を増やし、感染拡大の防止につなげたい考えです。