社会

新型コロナワクチン 重い精神疾患ある人なども優先接種対象に

新型コロナウイルスのワクチンについて、厚生労働省は高齢者に続いて優先接種を受けられる対象に「重い精神疾患」や「知的障害」がある人も加えることを決めました。
新型コロナウイルスのワクチンについて、厚生労働省は来月12日から順次、高齢者への接種を始め、その後、がんや慢性の心臓病といった基礎疾患のある人などに優先して接種を行うことにしています。

18日は厚生労働省の専門家部会が開かれ、精神疾患や知的障害のある人が新型コロナウイルスに感染すると死亡したり、重症化したりするリスクが上昇するという欧米などの研究結果が報告されました。

続いて「重い精神疾患」と「知的障害」がある人も、優先接種を受けられる基礎疾患の対象に加えることが提案され、了承されました。
具体的には、精神疾患の治療で入院している人のほか、精神障害者保健福祉手帳や療育手帳を持っている人などが対象で、合わせておよそ210万人に上ると推計されています。

委員からは「本人が接種を希望しているかしっかり確認する必要がある」とか、「接種の機会を確保するよう市町村に呼びかけるべきだ」といった意見が出されていました。

厚生労働省は、こうした意見を踏まえて、近く自治体に接種に向けた準備を進めるよう通知することにしています。

特集

データを読み込み中...
データの読み込みに失敗しました。