フランス首相「変異ウイルスによる第3波」警戒訴え

フランスでは、変異した新型コロナウイルスが新たな感染者の70%以上を占めるなど感染が広がっていて、カステックス首相は16日、「変異ウイルスによる第3波に見舞われているようだ」と述べ警戒するよう訴えました。

フランスでは、イギリスで最初に確認された変異ウイルスが新たな感染の70%余りを占めるなど変異ウイルスの感染が広がっていて、南部のニースなど一部地域では、夜間の外出制限に加えて週末は日中も外出が制限されています。

カステックス首相は16日、下院にあたる国民議会で、現在の感染状況について「変異ウイルスによる感染の第3波に見舞われているようだ」と述べ警戒するよう訴えました。

また、保健当局は16日、西部ブルターニュ地方の病院で亡くなった8人の患者から別の変異したウイルスが新たに見つかったと発表しました。

このうち7人は生前、新型コロナウイルス特有の症状を示していたものの、PCR検査の結果は陰性で、血液や呼吸器のより詳しい検査で感染がわかったということです。

保健当局は、この変異ウイルスの感染力の強さや重症化のリスクについて現時点では評価できないとしていてより詳しい調査を始めました。