東京 新型コロナ 7人死亡409人感染確認 400人超は先月18日以来

東京都内で17日、新たに新型コロナウイルスに感染していることが確認されたのは409人で、およそ1か月前の先月18日以来、400人を超えました。都の担当者は「下げ止まりどころか少し上がってきている状況だ。対策をしないとリバウンドのおそれがある。気を緩めず基本的な感染予防を心がけてほしい」と話しています。

東京都内で17日、新たに新型コロナウイルスに感染していることが確認されたのは、10歳未満から90代までの男女409人です。

1日の感染の確認が400人を上回るのはおよそ1か月前の先月18日以来です。1週間前の水曜日より69人増えていて、17日までの9日連続で前の週の同じ曜日を上回りました。

都の担当者は、「下げ止まりどころか少し上がってきている状況だ。緊急事態宣言が解除されると解放されるイメージを持つかもしれないが、感染予防の対策をしないとリバウンドのおそれがある。気を緩めず基本的な感染予防を心がけてほしい」と話しています。

17日の409人の年代別は
▽10歳未満が22人
▽10代が24人
▽20代が88人
▽30代が69人
▽40代が58人
▽50代が55人
▽60代が21人
▽70代が41人
▽80代が25人
▽90代が6人です。

17日の409人のうち50%余りの206人は、これまでのところ感染経路がわかっていないということです。

感染経路がわかっている濃厚接触者の内訳は、
▼「家庭内」が最も多く95人、
▼「施設内」が57人、
▼「その他」が20人、
▼「会食」が16人、
▼「職場内」が15人などとなっています。

このうち「施設内」では、8つの医療機関で患者と職員合わせて17人、10の高齢者施設で利用者と職員合わせて16人の感染が確認されました。

また、「会食」では、30代の女性が6人でディナーパーティーに参加して感染したケースや「その他」では高齢者がカラオケをして感染したケースがありました。

これで都内で感染が確認されたのは合わせて11万6293人になりました。

一方、17日時点で入院している人は、16日より2人増えて1270人でした。「現在確保している病床に占める割合」は25.2%です。

都の基準で集計した17日時点の重症の患者は16日より1人減って41人で、重症患者用の病床の12.3%を使用しています。

また、都は、感染が確認された30代から90代までの男女合わせて7人が死亡したことを明らかにしました。このうち2人は医療機関で、1人は高齢者施設で感染したということです。

これで都内で死亡した人は合わせて1612人になりました。

東京都 ステージ2相当まで下げたい

東京都は今月21日まで2週間延長された緊急事態宣言の期間中に、医療提供体制の数値を国が示すステージ2相当まで下げたいとしています。

都によりますと、ステージ2相当までには、「入院患者」を17日時点の1270人からあと9人減らすことが必要です。

国の基準で算出した「重症患者」は251人で、ステージ2相当となる255人を下回っています。

入院患者と、宿泊療養者、自宅療養者、それに入院するか療養するか調整中の人を合わせた「療養者数」は17日時点の2797人からあと709人減らすことが必要です。