奈良県 変異ウイルスを初確認

奈良県は16日、30代の男性が県による検査で変異ウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。奈良県内での変異ウイルスの感染確認は初めてです。

奈良県によりますと30代の男性は、3月上旬に新型コロナウイルスへの感染が確認されていましたが、県による検査で16日、変異ウイルスへの感染が確認されたということです。

男性はこれまでに海外への滞在歴はありませんが、県外で変異ウイルスへの感染が確認されていた人の濃厚接触者だったことから検査を行った結果、変異ウイルスへの感染が確認されたということです。

変異ウイルスの検査について県は3月から県の施設で実施し、これまでに10の検体について調べていますが、変異ウイルスへの感染が確認されたのは初めてです。

県は、国立感染症研究所に検体を送り、詳しい型の特定を進めることにしています。

記者会見した県医療政策局の鶴田真也局長は「県内での濃厚接触者の洗い出しは終わっており、現時点ではすべて陰性だったことから、今回のケースでのこれ以上の感染の広がりはないと考えている。県民には変異ウイルスかどうかにかかわらず、引き続き感染対策の徹底をお願いしたい」と話していました。