“中国製ワクチン接種者 ビザ申請時に便宜” 日本の中国大使館

日本やタイ、それにフィリピンなどの中国大使館は、渡航ビザを申請する際、中国製の新型コロナウイルスのワクチンを接種した人には便宜を図ると発表しました。
ただ、日本では中国製のワクチンは承認されておらず、中国大使館は「接種を強要するものではなく、接種していない人の申請もこれまで通り受け付ける」としています。

日本にある中国大使館は15日、ホームページ上で、中国製の新型コロナウイルスのワクチンの接種証明があれば、ビジネスマンやその家族などが渡航ビザを申請する際、必要書類の一部を省略するなど便宜を図ると発表しました。

こうした措置をとる理由については「人的往来を秩序立って回復するためだ」としています。

中国製ワクチン 日本では承認されておらず

ただ、日本では中国製のワクチンは承認されておらず、中国大使館の担当者はNHKの取材に対し「接種を強要するものではなく、接種していない人の申請もこれまで通り受け付ける」と話しています。

同様の措置は、日本以外にも、タイやフィリピン、それにベトナムなど、複数の国にある中国大使館が発表しています。

中国政府としては、中国製のワクチンを接種した人に対し、ビザの申請で優遇する姿勢を示すことで、各国への普及を図るねらいがあるものとみられます。