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アストラゼネカなど開発ワクチン 延期のタイ政府が接種を開始

アストラゼネカなどが開発したワクチンの接種を一部の国が見合わせたことを受けて、タイ政府も国民への接種を延期していましたが、WHO=世界保健機関の見解などから安全性を総合的に判断したとして、16日から接種を開始しました。
イギリスの製薬大手、アストラゼネカなどが開発したワクチンをめぐっては、接種後に血栓が確認されたケースがあるなどとして、ヨーロッパの一部の国が、予防的な措置として接種を見合わせています。

タイ政府も、今月12日に予定していたプラユット首相へのこのワクチンの接種を急きょ延期し、国民への接種も見合わせていました。

しかし、タイ政府は「科学的な根拠に基づいて安心して使用できるとするアストラゼネカの声明や、ワクチンの接種と関係があるとは言えないというWHOの見解などを受けて、タイの医療チームが安全性を総合的に判断した」として、16日から接種を開始し、プラユット首相もみずから接種を受けました。

プラユット首相は接種を受けた後「国民の間にワクチン接種への信頼感が高まってくれればよい」と述べました。

タイでは、中国の製薬会社「シノバック」が開発したワクチンの接種が先月から始まっていますが、アストラゼネカなどが開発したワクチンの接種が延期されたことで、ワクチンの接種自体を心配する声が上がっていました。

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