HIS 3か月決算で79億円の最終赤字 社員約1000人出向へ

大手旅行会社エイチ・アイ・エスは、ことし1月までの3か月間の決算で79億円の最終赤字となるなど新型コロナウイルスの影響で旅行需要の落ち込みが続いていることから、およそ1000人の社員を順次、出向させることになりました。

エイチ・アイ・エスが15日発表した去年11月からことし1月までの3か月間のグループ全体の決算は、売り上げが前の年の同じ時期より80%減って388億円、最終的な損益が79億円の赤字となりました。

これは、新型コロナの影響で主力の海外旅行の需要がほぼなくなったことに加えて、国内旅行もGo Toトラベルの運用が全国一斉に停止し利用が低迷したことが主な要因です。

こうした業績を踏まえて、会社は社員の16%に当たるおよそ1000人をパソコン販売会社などに順次出向させることになりました。

また、来年4月入社の新卒採用を見送ることを決めました。

このほか、大手旅行会社の間では、旅行需要の落ち込みが続く中、早期退職の募集や店舗削減などを進める動きが相次いでいます。