高齢者のワクチン接種 予約受け付け準備進む 広島 神石高原町

来月から始まる新型コロナウイルスワクチンの高齢者への接種に向けて、広島県神石高原町では予約の受け付けの準備が進められています。

神石高原町は、人口のおよそ半数にあたる4000人余りが65歳以上の高齢者で、来月12日以降、ワクチンが供給されしだい、順次、接種を行う予定です。

町は、先週、接種の対象となる住民に接種券を発送していて、ワクチンが届く日や供給される量など詳しい情報がわかりしだい、電話での予約を受け付けることにしています。

15日は予約した人に対して持病の有無などを記入する「予診票」をすみやかに発送できるよう、予約開始に向けた準備を進めていました。
神石高原町保健福祉課の松井和寛課長は「ワクチン接種の心の準備をしてもらおうとまずは接種券を発送した。町内ではまだ感染が確認されていないので、この状態を維持できるよう、すみやかな接種を行うための準備をしていきたい」と話していました。

住民に接種券届く「予約の受け付け待ちたい」

広島県神石高原町に住む立原征士さん(77)のもとには15日午前、妻の分とあわせて接種券が届きました。

接種券が入った封筒には、接種券を大切に保管するよう書かれた案内や接種までの流れを説明したチラシも入っていました。

しかし、接種を予約するコールセンターの電話番号など予約方法に関する具体的な記載はなく「決まりしだい、告知放送やホームページなどでお知らせします」と書かれていました。

立原さんは「早く接種を受けたいと思っていたのでまずは券が届いてよかった。接種できるよう健康を維持して、予約の受け付けを待ちたい」と話していました。