京都三大祭り「葵祭」 平安装束まとった行列中止 新型コロナで

ことし5月に予定されていた京都三大祭りのひとつ、「葵祭」の呼び物となる平安装束をまとった行列が、新型コロナウイルスが収束していないとして去年に続き、ことしも中止されることになりました。

中止されるのは、毎年5月15日に行われている京都三大祭りの「葵祭」の呼び物となる平安装束をまとった役者などが都大路を練り歩く行列です。

行列に先だって、5月4日に京都市北区の上賀茂神社で行われる予定だった祭りの主役「斎王代」が川の水で身を清めるみそぎの儀式も中止となりました。

葵祭の行列が新型コロナウイルスの影響で中止となるのは、去年に続き2年連続です。

一方、上賀茂神社と京都市左京区の下鴨神社で行われる神事は神社関係者だけで行うということです。

葵祭行列保存会の西尾齊事務局長は「ことしはなんとか実施したいと準備を進めてきましたが、感染対策を万全には整えられない中、苦渋の決断で中止を決めました。来年こそはという思いで、衣装の虫干しや花傘などの点検・修理など準備を進めていきたい」と話しています。