中国 主要経済統計 おととしと比べても増加 景気回復続く

中国のことし1月から先月までの主要な経済統計が発表され、消費と生産、それに投資の動向を示す統計は、新型コロナウイルスによる打撃を受けた去年の同じ時期と比べていずれも大幅に増加しました。おととしと比べても増加していて、景気回復が続いていることを示しています。

中国の国家統計局は15日、ことし1月から先月までの主要な経済統計を発表しました。

それによりますと、消費の動向を示す「小売業の売上高」は通信機器やスポーツ用品などの販売が好調で、去年の同じ時期と比べて33.8%、おととしの同じ時期と比べて6.4%の増加となりました。

工業生産は電気自動車や産業用ロボットなどの生産が伸びて、去年と比べて35.1%、おととしと比べて16.9%増加しました。

生産設備やインフラなどへの投資を示す固定資産投資も去年と比べて35%、おととしと比べて3.5%増加しました。

これらの統計は、去年の同じ時期は新型コロナウイルスの感染拡大で中国経済が打撃を受けた影響で大幅なマイナスとなり、今回はその反動でいずれも大幅な増加となりましたが、おととしと比べてもプラスで、中国経済の回復が続いていることを示しています。

統計当局は「中国経済はことしも回復が続く基礎と条件がそろっている。一方で指標によっては感染拡大前の水準には戻っておらず、業界などによって不均衡が生じている」としています。