冬に別れ告げ 春の訪れを祝う ロシア サハリンで伝統の祭り

ロシアでは長い冬に別れを告げる伝統の祭りが各地で行われ、このうち、先月から新型コロナウイルスの感染拡大による制限がほとんど緩和された極東のサハリンでは、多くの市民が集まり、春の訪れを祝いました。

ロシアでは、雪で閉ざされた長い冬に別れを告げ、春の訪れを祝う伝統の祭り「マースレニッツァ」が毎年この時期に行われます。

このうち極東サハリンでは、新型コロナウイルスの感染拡大で続いていた飲食店の夜間営業などの制限が先月からほとんど緩和されていて、14日は中心都市ユジノサハリンスクの公園には数千人の市民が集まりました。

会場では祭りに欠かせない春の太陽をイメージしたロシア風クレープ「ブリヌイ」が用意され、地元の料理人たちが大きな鉄板で直径2メートルの巨大なブリヌイを焼いてふるまいました。
また冬を象徴する高さ15メートルの人形が燃やされると集まった人たちは拍手するなどして春の訪れを祝っていました。

参加した女性は「この祭りは、春の訪れ、喜び、健康を連想させます。だからすてきな一日になり、ブリヌイもおいしいです。制限は解除されましたが、常に健康に気を配ることが大切だと思います」と話していました。

サハリン州政府のまとめによりますと、これまでにワクチンを1回以上接種した人は3万人以上にのぼるということです。